地域の方の体力や食べる力をチェック。
自分の成長を実感できます

看護栄養学部 栄養学科 
佐々木 莉奈さん (千葉市立千葉高等学校 出身)

このプロジェクトは?

健康フェスタ

看護栄養学部の教員と学生が、地域の方の健康増進のために各種測定やチェックを行い、必要な相談を実施するとともに、集まっていただいた方々に知識をミニレクチャーの形で提供するプロジェクト。血糖値や骨密度測定の他、生活習慣など健康チェックを実施。これらの結果を基に健康相談?栄養相談を実施しました。同時に、学生企画の健康関連のミニレクチャーを複数回実施しています。

高齢者の方の体力測定や
食生活の実態を聞き出す

地域の方に健康指導をしている様子

地域住民の方を対象に体力測定や検診を行うプロジェクトにゼミの一環で参加しました。2019年の夏には大学近くの千葉県生涯大学校京葉学園の体育館で開催され、私は体力測定や食べる力のチェックなどを担当しました。今回は90名に近い参加者があり、予想以上の大盛況でした。午前中の体力測定では、1分間片足立ちしてもらい、タイムやバランスを判定します。また両手を前で組んで、イスに座ったり立ち上がったりを繰り返す測定や、イスに座った状態から三角コーンを一周してタイムを測るものなど、足腰の筋肉の状態を調べるさまざまな測定を参加者に分かりやすく説明することを心掛けました。午後からは、アンケートをもとに食事のバランスなどをチェックします。食生活に関心や悩みをもつ方はたくさんいて、「何をどれくらい食べたらよいのか」「炭水化物抜きダイエットで健康的に痩せられるのか」といった、さまざまな質問を受けます。一つひとつの質問に対して、授業で学んだ知識をもとに、少しでも不安を解消できるようにアドバイスしました。年配の方には、孫のような立ち位置になって話を聞くと、親しみを感じてもらえて、スムーズに食に関する相談を引き出すことができました。たくさんの方と話をする中で学んだのは、こちらから質問を重ねるのではなく、まずは相手が話したいことを聞くことの大切さです。

大学での学びを現場で試す
絶好のチャンス

学んだ知識を、実践で活かせています

大学では1年次から調理や実験の実習が始まり、初対面の人とグループで作業をします。そのため、コミュニケーション力や、グループで課題を遂行する際の効率の良い進め方、多くの課題を期限内に仕上げる力が身につきました。また理論を学びながら和洋中の料理やお菓子をつくる実習や、骨密度やタンパク質の測定、栄養や添加物などを測定する授業があります。 このプロジェクトは、大学で身につけた知識や技術、コミュニケーション力を現場で試すことができる絶好のチャンスです。参加者の方から食事の悩みを相談された際、上手に話が聞き出せたり、前回参加したときよりもアドバイスできることが増えたりすると、自分の成長を感じます。 学んだことを身をもって感じるため、私自身も毎日3食をしっかり食べ、早く寝ることを心掛けています。自ら実践することでアドバイスしやすくなります。たくさんの方々の食生活をサポートし、健康を守っていけるようになりたいです。

記事内容は2019年~2021年取材時のものです。