人文学部表現学科3年の中里玲奈さんが、「JFN学生ラジオCMコンテスト2016」で、最優秀賞を受賞しました。
同コンテストは、FMラジオ38局が加盟する全国FM放送協議会(JFN)が主催するもので、今年は全国の大学生、短大生らから1962件の応募作品が寄せられました。その中から、中里さんの作品が見事、日本一に選ばれたのです。
今回のコンテストは、学生が応募した「台本」をもとに地域ごとに審査が行われ、各地方局のプロのアナウンサー、ディレターの手を借りてラジオCMが作られて最終審査に進みました。ところが、中里さんの作品は、台本もナレーションも本人によるもの。コンビニエンスストアのある1シーンという設定です。この学生ならではの「リアリティ」、そしてコピーの秀逸さと表現力が高い評価を得ました。
7月21日、東京?半蔵門のホテルで、全国38のFMラジオ局の社長、役員らが出席するなか授賞式が行われました。中里さんは、終始笑顔で祝福の言葉に対応。また優秀賞を受賞した二人の学生が共にまだ大学1年生、しかも山形、岡山からこの日上京してきたばかりで会場の雰囲気になじめないと見ると、二人に気軽に話しかけるお姉さんぶりも発揮しました。
なお、中里さんが作った淑徳大学紹介のラジオCMは、8月1日から1カ月間、JFN38局にて全国で一斉に放送されます(このホームページ上でも視聴できます)。
以下、3人の特別審査員の評です。
◇弘兼憲史氏(漫画家)「最優秀賞に輝いた淑徳大学のCMコピーは群を抜いていた。大学の名前を伝えるコピーも良いが、大学にはそれぞれ魅力のある学部が沢山ある筈である。そこにスポットを当てた作品がもっとあっても良かった」
◇谷山雅計氏(コピーライター)「淑徳大学はコンビニという場の設定のリアリティもいい。学びの中身に触れてこそ、聞く人のそこに通ってみたいという気持ちもふくらむはず。他大学もその本質から逃げずに表現して欲しかった」
◇箭内道彦氏(クリエイティブディレクター)「上位3作品のコピーは、自分たちが大学で学ぶ事が、社会を良くしていく事なのだというところに繋がっている企画だった。淑徳大学の「命の通った言葉を使おう」のコピーには、ハッとさせられた。自分の生活の中から言葉を発見し、発想していくのが良いのではないだろうか」
(表現学科教授、松永二三男)